運動会のイベントテントは風対策が重要な理由
運動会では熱中症の対策に運動会テントが使用されていますが、使用の際は風に注意が必要です。
テントは日よけや雨よけといった屋外活動に便利なアイテムではありますが、いつでもどんな環境下でも使用出来るわけではないことをご存知でしょうか?
実際に、運動会でテントを利用中に突風によりテントが吹き飛ばされた・けが人が出たという事故事例もいくつかあります。
こういった事故などは「天候の悪い日に起こりやすいから、めったに起こらないし大丈夫。風が強ければ事前に中止になるだろう。」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
実は晴れの日のような運動会日和のときほど、事故が起こりやすいのです。
今回はテントの特徴をふまえながら、風による被害が起こる理由、事例について詳しく紹介していきたいと思います。
風対策の方法や便利なアイテムについてもまとめていますので、これから運動会の参加を控えている方々の役にたてれば幸いです。
■運動会のイベントテントは風対策が重要な理由
運動会でイベントテントを使うメリットは多くありますが、機能性が高い分、風に弱いという弱点があります。
事故を起こさないためにも、しっかりとテントの風対策を行い、事故を予防することが重要です。
学校側で観覧席や子供達の控え席を用意したり、保護者の方が
各自テントを持参するところもあり、学校によって条件が異なりますよね。
とはいえ、運動会は学校と子供と大人が協力して
作り上げるものですから、安全にテントを使用するためにテントの特徴は把握しておくべきです。
まず始めに、運動会でのイベントテントの各種メリット・デメリットを解説します。
<メリット>
- 軽量
持ち運びが簡単で、重量の大きいテントのように運搬の手間がかからない。
- 簡単設営・収納が可能
パーツ一体型のテントのため、複雑な組み立て作業は必要ありません。
設営はフレームを開いて、収納時は閉じるだけのシンプル操作で初心者にもオススメです。
- 雨よけ、風よけに便利
日よけの他、急な降雨やサイドシートを利用して簡易的な風よけにも役立ちます。
<デメリット>
- 風に弱い
イベントテントなどのワンタッチ式タープテントは軽量設計されています。
天幕部分も大きいため、風の影響を受けやすいので取扱には注意が必要です。
扱いやすいというメリットがある反面、風には弱いですから
使用の際には必ず対策をしましょう。
■運動会当日の具体的な風対策
次に、具体的な風対策について解説していきます。
風対策のアイテムとして頻繁に使用されるのは、以下の2つです。
- ペグ(杭)
地面に固定するための道具として一番ポピュラーなのはペグ(杭)です。
ペグ(杭)にも様々な種類がありますが、全長が30cm程度・金属製の鋳造ペグが最も地面への固定力が強くなります。
- ウエイト(重り)
ペグ(杭)が使用できない場合には、ウエイト(重り)を使用しましょう。
テントの足に乗せる、もしくはロープでテントに括り付けるなどの方法があります。
コンクリートなどのペグダウンができないところでは重ね置きして使用する場合もありますから、重ね置き可能なプレートタイプのウエイト(重り)がおすすめです。
ペグダウン、ウエイトで地面への固定と補強が出来れば風対策は完璧ですね。
風対策をしていればテントが飛ぶそうなことはそうそうありませんが、明らかに危険を伴う天候悪化が予想出来れば、無理せずテントを畳みましょう。
ワンタッチ式のテントであれば撤収も速やかに可能ですから、運動会のような即日の屋外イベントには大変心強い味方になってくれます。
■運動会の日はつむじ風に要注意
運動会は天気の良い日に開催されるため、「天候が悪化しないかぎり大丈夫!」
とお考えではありませんか?
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、風によるテントの事故は【穏やかな晴れの日に多発】しています。その原因についてご説明いたします。
<大半テントを伴った事故原因=つむじ風>
運動会日和の日は特に「つむじ風」への警戒が必要になってきます。
つむじ風は「塵旋風」とも呼ばれる、突風の1つです。
「つむじ風」をご存知でない方のために、特徴をまとめました。
- つむじ風の特徴
太陽の日射で地面が熱くなると発生しやすい。
(竜巻と異なり、天候が悪くなったりせず突発的ですぐに消える。)
- つむじ風が起きやすい条件
・快晴
・乾燥している
・風が弱い
・グラウンドなどの開けた場所
・主に昼間
この突風は急に発生するため、事前に予測するのは困難です。
だからこそ、テントを使用する際は風対策で事前に予防をしておきましょう。
■つむじ風の対策には【打ち水】!?
とはいえ、出来るならばこういった突風の事故に巻き込まれたくないですよね。
実は「つむじ風」の発生を抑える裏ワザが存在します。
それが【打ち水】なのです。
打ち水の効果をまとめますと…。
①濡れた地面を風が通ると涼しくなる
②気化熱で地面の熱を奪い、温度が上がりにくくなる
③水が蒸発すると気圧があがり、風を発生させる効果に期待できる
つむじ風の発生条件を妨げるとともに、暑さ対策にもなり一石二鳥となるわけです。
■まとめ
運動会というイベントを満足して終えるためにも、「テントの風対策は必須である」理由をお分かりいただけたでしょうか?
本記事で解説したテントの風対策方法、つむじ風の対策方法を知っていれば、実際の使用時にどのように判断すべきかお分かりいただけたかと思います。
運動会を安全に、満足して終えるために活かしていただければ幸いです。
↓記事では風が吹き上がってきた場合の対処法、
イベント前の気象チェックに便利なツールを紹介していますので宜しければ。